【アニメ】『私に天使が舞い降りた!』は珍しいタイプのロリアニメかもしれない

※この記事は、小説投稿サイト「カクヨム」にて2019年2月21日に公開されたものを一部修正して転載しています。

カクヨム版

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886711486/episodes/1177354054888588836

『私に天使が舞い降りた』

・公式ページ:http://watatentv.com/

・あらすじ

 ある春の日、オタクで人見知りな女子大生・みやこが住む星野家に、妹の小学生・ひなたが新しくできたという友達を連れて来ました。その友達、花ちゃんを一目見た瞬間から、みやこはドキドキが止まらなくなってしまったのです!まるで天使のような花ちゃんと何とかして仲良くなりたいみやこは、自分の得意なお菓子作りで気を引こうとするのですが……。

・ニコニコ動画 第1話無料配信

https://www.nicovideo.jp/watch/1546841947

・ニコニコチャンネル

https://ch.nicovideo.jp/watatentv

 いやー、『わた天』は実に中毒性の高いアニメですねー。

 これまで女子小学生が登場する所謂ロリアニメはたくさんありました。それこそ『ロウきゅーぶ!』であったり、『りゅうおうのおしごと!』とか『天使の3P!』とか。シリアス系だと『ブラック・ブレット』などありますし、父性を刺激する作品だと『甘々と稲妻』とか『アリスと蔵六』とか『うさぎドロップ』とか、あと『ばらかもん』とかもそうですね。

 でも違うんですよ! これらの作品は結局のところ男×少女の組み合わせなのですよ! つまりは、いくら年が離れていても異性としての描写となるわけですよ。

 ですが同じロリアニメである『わた天』は違います。主人公が女子大生でロリハーレムを形成しているのです。ここに他のロリアニメとは違う大きなポイントがあるのです。

 同性だからこそ一緒にお風呂にも入ります。まあ一般的なロリアニメでも主人公とロリが一緒にお風呂に入る場合もありますが、しかしそれはある種のラッキースケベと言いますか、シーンとしては下心が含まれてしまうのです。

 だが『わた天』のお風呂シーンにはお色気でもあるけどいやらしさというものを感じないのです。なぜなら人物同士お互いに恥じらうという感情がないから。とくに『わた天』に関しては、主人公の星野みやことひなたの姉妹同士での入浴シーンが多いです。姉妹だからこそ余計に恥じらいがなくいやらしさを感じさせず、むしろ「エロい」よりも「仲睦まじい」という印象の方が勝るのです。

 他にもロリ達とコスプレ紛いの服を着せかえて遊んだり、犯罪紛いの変態行為をしたりしていますが(実際夏祭り回でお巡りさんのお世話になっていますが)、これらは主人公が同性だからこそ許される行いなのです。これがもし『ロウきゅーぶ!』や『りゅうおうのおしごと!』などの作品で全く同じことをしたら完全にアウトになりますよ。事案ですよ事案。

 つまりロリと同性だからこそ、『わた天』はこれまでのロリアニメとは違いもっと踏み込みつつも行為としては許されてしまうのです。この踏み込んだ部分を描けるのが『わた天』というアニメ作品としての強みかと思いますね。

 まあ、同性主人公のロリアニメは『わた天』以外にもありますけどね。それこそ前期に放送されていた『うちのメイドがウザすぎる!』とかがまさにそうです。

 ただ『うちのメイドがウザすぎる!』とは違う『わた天』特有の点といいますと、それは百合の強度が違うところです。

 確かに『ウザメイド』は年の差百合であることには間違いありません。しかしロリであるミーシャちゃんは所謂ツンデレ、ツンに比べデレの要素が少な目なのです。つまり基本的に想いは一方通行となっているのです。

 一方『わた天』も、主人公みやこによる変態行動を、メインロリである白咲花は嫌悪感を抱きドン引きしていますが、しかしみやこの手作りお菓子によって簡単に懐柔されてしまうという、とんでもないチョロインでもあるのです。つまりは『ウザメイド』のミーシャちゃんとは真逆の、ツンに比べてデレの要素が多いのです。

 そして『わた天』はロリハーレムといっていいほどロリ達が集合しています。これにより様々な組み合わせのカップリングが可能となっています。

 王道としては、みやこ×花であったり、姉妹百合としてひなた×みやことかになりますし、実際にシーンとして描かれている夏音×小依も捨てがたいです。

 最新話を見た後ではひなた×乃愛もアリだと感じますし、ロリ以外の意外性という部分では、その前の回の香子×みやこもいいと思いますし、母親とみやこorひなたのカップリングも妄想が捗ります。

 こういったカップリングのパターンが多く、またシーンによっては表現するカップリングが変化する点において、『わた天』は百合作品としての飽きがこないといえるでしょう。隙間のない百合、百合の絨毯爆撃や~! さすが一迅社! さすがコミック百合姫!

 なんと言いますかね……『わた天』を見ていると、こう自分が作中の家の壁に同化して登場人物たちの百合百合しているところを見守りたいと思うようになるんですよー。わかりますかね? わかりませんか。そうですか……。

 まあこういう「同性だからこそ踏み込んだ表現ができる」「様々な百合のパターンが可能」という観点から見ると、『わた天』は今までのロリアニメにはなかった斬新さがあるような気がします。ロリハーレムと百合の組み合わせがここまで破壊力のあるものだとは思いませんでした。故に強い中毒性があるのだと思います。

 というか、『わた天』を見ていると『ウザメイド』の百合について考えさせられますね。『わた天』と『ウザメイド』は、年の差百合の他に主人公が変態であるとかストーカーが登場するとかなど、ちょいちょい被っている部分があり、ふとしたときに比べてしまうことがあります。ただ『ウザメイド』のメインはコメディだと思っていますので、そもそもの作品の方向性が違うので比べようがないのが正直なところ。

 ただ『ウザメイド』で描かれているツンデレ百合は、果たして百合としてアリなのかナシなのか判断に迷うのです。

 もちろん女性×少女なので百合であることには間違いないのですが、しかし以前読んだS-Fマガジン2月号の百合特集において、百合とは女の子同士がいかに同化していくかを描くジャンル、ということを見出した自分としましては、ツンデレ百合はナシなのではないかと思えてならないのです。

 だって、女の子同士が同化していくということは、二人が向き合って歩み寄ることによって距離を縮めるわけじゃないですか。でも一方で、片方がツンデレでデレる機会が少ないと、もう片方の想いが一方通行のままで同化することがなくなってしまいます。そうなるとそれは百合なのだろうかと疑問に思ってしまうわけなのです。いやまあ、百合であることには間違いないのですがね(二度目)。

 ただ『ウザメイド』を視聴したときに百合特有の尊さ(センスオブワンダー)を感じなかったのは、もしかしたらこういう部分が影響していたのでは?と思ってしまうのです。同時期に放送されていた『となりの吸血鬼さん』の方が百合百合していましたよ。

 まあこんな感じで、『わた天』を見ながら『わた天』とは全く関係ない作品のことについて考えてしまう自分がいます。放送時期が近くて要素としての共通点があるからこそ比べてしまうのですかね。

 とにもかくにも、『わた天』は革新的なロリアニメでありつつ王道的な百合アニメです。もう尊さがヤバいです。でもこの尊さは心に染み込むものというよりは、百合シーンにてニヤニヤしてしまう類の尊さだと感じます。いやねえ、作品に変態が一人いるだけで面白さが倍増しますから(自分変態キャラ大好物です)、二重三重の意味で『わた天』が面白く感じるのですよ。

 という感じで、推しアニメの一つである『わた天』、オススメっす。

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