【アニメ】『プランダラ』面白いんだけど……もうちょっとなんとかならなかったのか?

 新型コロナウイルスの影響により放送延期が相次ぐテレビアニメですが、その中でもある意味平常運転で放送を続けているアニメがあります。そう、『プランダラ』です。冬アニメとして放送開始し、そしてまさかの2クール作品だったのですが、割と見続けています。そんなこんなで今回はアニメ『プランダラ』について。

 一応作品情報のおさらい。

『プランダラ』

・公式ページ

http://plunderer-info.com/

・あらすじ

「廃棄戦争」と呼ばれた未曾有の大戦後の世界、アルシア。そこは、強者が弱者から自らの存在を示す「数字(カウント)」を奪い取る、弱肉強食の世界。そんな世界で、2人は出逢う。仮面で素性を隠しながらも、エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。2人の出逢いをきっかけに、「数字(カウント)」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく—「そらのおとしもの」の水無月すうがおくる、渾身のヒロイックアクションファンタジー開幕!

 ニコニコチャンネル

https://ch.nicovideo.jp/plunderer

 ニコニコ動画 第一話「伝説の撃墜王」

https://www.nicovideo.jp/watch/1578537003

 以前、2020年冬アニメ第一話の感想の記事において、『プランダラ』の第一話を絶賛しました。ヒロインの陽菜ちゃんがとにかく健気で可愛く、また主人公のリヒトーもキャラクター性に似合わないイケメンを発揮するなど、第一話としての掴みはとてもよかったです。それ以降のお話でも、一見下ネタファンタジー作品のように見せつつも意外と真面目にファンタジーをやっているという印象であり、主人公だけではなくストーリーそのものもギャップがあって面白いです。

 あとこれはネタバレ気味にもなりますが、1クール目の中盤あたりでまさかの事実が明らかになり、物語として強いインパクトを見せてくれました。あえて言うならば、それまで下ネタをやりつつも王道ファンタジーを描いてきた中、突然逆異世界ファンタジーになったかのよう。それもただの異世界転移ではなく『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』みたいなミリタリー要素を加えてきた感じです。というかまさに『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』の逆バージョンみたいな作風に変わりました。

 そこからの展開も、この作品において数字カウントはそのまま強さに反映されている設定なのですが、その数字がインフレを起こし、さながら少年漫画(というか原作がそもそも少年誌)のような熱いバトルシーン。

 かと思えば300年前にタイムスリップする流れ。現代日本を思わせる世界において突然学園編が始まります。ここにおいて、この現代日本風な世界観から、これまで『プランダラ』が描いてきたファンタジー世界への変化を、謎が謎を呼ぶ展開で明かされていくのです。さながらSFミステリー(合間に下ネタが挟まりますけど)らしさがありましたね。そして第18話においてこれまでの設定や伏線を回収して世界観の全体が見えてきた、といったぐ具合になります。

 もうアニメの尺的に、結末に向けてクライマックスに繋げていくのではないでしょうか。とても面白い世界設定であり要素としては傑作だと感じました。

 ただ、アニメ『プランダラ』を手放しに絶賛することができない事情があります。そう、このアニメ、テンポが悪すぎるのです。完全にストーリー構成がアカン作品だと思います。

 まずですね、第1話でヒロイン力をこれでもかと発揮した陽菜ちゃんですが、3話くらいから出番が減り、6話くらいでようやく再登場するのです。その間別のヒロインが登場するのですけど、まあこのあたりのエピソードは忌憚なく批評するならば、正真正銘のクソアニメっぷりでした。

 序盤を視聴していた当時感じたこととして、正直に言えば第1話を絶賛したことを後悔しました。それくらいのレベルで質が低下したのです。何といいますか、リアルタイムで見るだけではなく録画したものをそのまま見るのがつらく、途中からニコニコ動画の無料配信に切り替えてコメントありで視聴を続けたくらいです。とてもじゃないけど一人で楽しめないクソアニメでした。

 で、このクソアニメっぷりが一番酷かったのが第8話でして、確かこの回は一話まるまる酒を飲んでいるだけで話が一切進まないんです。この回を見ている途中はっきりと「あ、このアニメ切ろう」と思ったくらいです。ただこの回のラストがまさに逆異世界ファンタジーであることが明らかになる衝撃のラストだったので、その衝撃ぶりに「ちょっと面白くなってきたからもう少し見続けよう!」とテンションが上がったのを覚えています。

 そして2クール目の学園編においても若干グダグダになってはしまったものの、第18話での設定伏線回収のエピソードはとても面白かったです。ですが、この第18話においても、話がダイジェスト過ぎて呆気なかったのです。いや学園編での仲間たちの顛末が雑過ぎて逆に面白かったくらいです。せっかくのいい設定なのですからもうちょっと丁寧に描いた方がいいのではなかろうか。ちょっともったいない気がしました。

 といった具合で、アニメ『プランダラ』は傑作になり得る面白いポテンシャルを持っているものの、話のテンポが最悪過ぎて生かしきれていない、というのが素直な感想です。いやホント、面白いんですけどクソアニメになってしまっている残念な作品なんですよね。ニコニコ動画のコメントでも「アホンダラ」と言われる始末(この「アホンダラ」のコメントが個人的にツボにはまりました)。

 ただまあ面白いことには変わりないので、もう2クール目も後半に差し掛かっていることですし、これから結末に向けてどうなっていくのか見ものですね。

 という感じで、いいクソアニメ『アホンダラ』……ではなく『プランダラ』の話でした。

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